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<!doctype html><html lang=en><head><meta charset=utf-8><meta name=description content="このページでは私がU22プログラミングコンテスト2022の最終審査回で発表したプレゼンについて準備するときに考えたことを紹介しますこのプレゼンは大臣賞を取れた1つの要因だと思っているので今後もしプレゼンをする機会があれば参考にしてみて下さい
実際のプレゼンの様子は YouTubeで公開されていますよければご覧ください
背景 U22プログラミングコンテストとは毎年開催されている作品応募型のプログラミングコンテストで40年以上の歴史があります期限(8/31)までに作品を完成させ応募することでエントリーすることができますがU22の名前の通り22歳以下の人しか参加できません
応募された作品は総勢20名程度の審査員に選考されこの選考を突破した16作品の製作者だけが最終審査会に参加できます審査員の一覧には東京大学の名誉教授やIT企業の役員の方々が並んでおりまた応募総数は毎年300を上回っているため最終審査会へ参加することは非常に難しいです
最終審査会では参加者が1人ずつ制作した作品について10分程度の発表を対面で審査員に向けて行います2022年の場合は一般向けにニコ生配信もされており同接は1万人程度でした
全員の発表が終わると審査員によって各16作品が審査され経済産業省大臣賞局長賞やスポンサーの企業賞などが応募者に授与されますここで私は経済産業省大臣賞副賞50万円とPCAクラウド賞副賞M2 Macbook Proをいただきました余談ですが実は2020年にも参加しておりその時は経済産業省の商務情報政策局長賞副賞5万円を頂きました金額が微妙
このページでは,そんな大臣賞をとれるようなプレゼンを作るときに考えたことを紹介します.
スライドを作る前に・・・ 勝利条件を決める まずは,スライドを作る前に,最終審査会に参加して得たい結果,満たすべき条件である勝利条件を決めました.勝利条件というとゲームのように聞こえますが,実際のゲームのように明確なルールがあれば自分が取るべき最善手を見つけやすくなります.だからこそ,このステップではルールを明確に決定し,発表そのものをゲームとして捉えられるようにしました.
ここでは勝利条件を「大臣賞を取る」に定めました2020年の最終審査会に無策で挑んで微妙な結果を取ってしまったのが悔しかったというのが理由です
戦略を考える 次に,発表の方向性,言い換えれば戦略を決めました.勝利条件を満たすためには,受賞者の決定権がある審査員の方々に,何らかの影響を与えなければなりません.物理的,金銭的なものを除けば,私が審査員に与えられる影響は精神的なものだけです.そのためこのステップでは,審査員の記憶,感情に発表を通してどのような影響を与えるかを決定しました.
結論として,戦略を「ほかのどの発表よりも,自分の発表を審査員全員の記憶に残す(いい意味で)」に定めました.以下ではその経緯を説明します.
ターゲットの調査 戦略を決定するにはターゲット,つまり審査員の方々について,よく知る必要があります.特に,どのような専門知識を持っているのか,何に興味があるのかという情報は非常に重要です.いくら高度で技術的な話をしたところで,相手に理解されなければ,相手に興味を持たれなければ,ただただ貴重な発表時間を失うだけだからです."><meta property="og:title" content="大臣賞を取れるプレゼンの作り方"><meta property="og:description" content="このページでは私がU22プログラミングコンテスト2022の最終審査回で発表したプレゼンについて準備するときに考えたことを紹介しますこのプレゼンは大臣賞を取れた1つの要因だと思っているので今後もしプレゼンをする機会があれば参考にしてみて下さい
実際のプレゼンの様子は YouTubeで公開されていますよければご覧ください
背景 U22プログラミングコンテストとは毎年開催されている作品応募型のプログラミングコンテストで40年以上の歴史があります期限(8/31)までに作品を完成させ応募することでエントリーすることができますがU22の名前の通り22歳以下の人しか参加できません
応募された作品は総勢20名程度の審査員に選考されこの選考を突破した16作品の製作者だけが最終審査会に参加できます審査員の一覧には東京大学の名誉教授やIT企業の役員の方々が並んでおりまた応募総数は毎年300を上回っているため最終審査会へ参加することは非常に難しいです
最終審査会では参加者が1人ずつ制作した作品について10分程度の発表を対面で審査員に向けて行います2022年の場合は一般向けにニコ生配信もされており同接は1万人程度でした
全員の発表が終わると審査員によって各16作品が審査され経済産業省大臣賞局長賞やスポンサーの企業賞などが応募者に授与されますここで私は経済産業省大臣賞副賞50万円とPCAクラウド賞副賞M2 Macbook Proをいただきました余談ですが実は2020年にも参加しておりその時は経済産業省の商務情報政策局長賞副賞5万円を頂きました金額が微妙
このページでは,そんな大臣賞をとれるようなプレゼンを作るときに考えたことを紹介します.
スライドを作る前に・・・ 勝利条件を決める まずは,スライドを作る前に,最終審査会に参加して得たい結果,満たすべき条件である勝利条件を決めました.勝利条件というとゲームのように聞こえますが,実際のゲームのように明確なルールがあれば自分が取るべき最善手を見つけやすくなります.だからこそ,このステップではルールを明確に決定し,発表そのものをゲームとして捉えられるようにしました.
ここでは勝利条件を「大臣賞を取る」に定めました2020年の最終審査会に無策で挑んで微妙な結果を取ってしまったのが悔しかったというのが理由です
戦略を考える 次に,発表の方向性,言い換えれば戦略を決めました.勝利条件を満たすためには,受賞者の決定権がある審査員の方々に,何らかの影響を与えなければなりません.物理的,金銭的なものを除けば,私が審査員に与えられる影響は精神的なものだけです.そのためこのステップでは,審査員の記憶,感情に発表を通してどのような影響を与えるかを決定しました.
結論として,戦略を「ほかのどの発表よりも,自分の発表を審査員全員の記憶に残す(いい意味で)」に定めました.以下ではその経緯を説明します.
ターゲットの調査 戦略を決定するにはターゲット,つまり審査員の方々について,よく知る必要があります.特に,どのような専門知識を持っているのか,何に興味があるのかという情報は非常に重要です.いくら高度で技術的な話をしたところで,相手に理解されなければ,相手に興味を持たれなければ,ただただ貴重な発表時間を失うだけだからです."><meta property="og:type" content="website"><meta property="og:image" content="https://ar.falsy.cat/icon.png"><meta property="og:url" content="https://ar.falsy.cat/note/essay/effective-presentation/"><meta property="og:width" content="200"><meta property="og:height" content="200"><meta name=twitter:card content="summary"><meta name=twitter:title content="大臣賞を取れるプレゼンの作り方"><meta name=twitter:description content="このページでは私がU22プログラミングコンテスト2022の最終審査回で発表したプレゼンについて準備するときに考えたことを紹介しますこのプレゼンは大臣賞を取れた1つの要因だと思っているので今後もしプレゼンをする機会があれば参考にしてみて下さい
実際のプレゼンの様子は YouTubeで公開されていますよければご覧ください
背景 U22プログラミングコンテストとは毎年開催されている作品応募型のプログラミングコンテストで40年以上の歴史があります期限(8/31)までに作品を完成させ応募することでエントリーすることができますがU22の名前の通り22歳以下の人しか参加できません
応募された作品は総勢20名程度の審査員に選考されこの選考を突破した16作品の製作者だけが最終審査会に参加できます審査員の一覧には東京大学の名誉教授やIT企業の役員の方々が並んでおりまた応募総数は毎年300を上回っているため最終審査会へ参加することは非常に難しいです
最終審査会では参加者が1人ずつ制作した作品について10分程度の発表を対面で審査員に向けて行います2022年の場合は一般向けにニコ生配信もされており同接は1万人程度でした
全員の発表が終わると審査員によって各16作品が審査され経済産業省大臣賞局長賞やスポンサーの企業賞などが応募者に授与されますここで私は経済産業省大臣賞副賞50万円とPCAクラウド賞副賞M2 Macbook Proをいただきました余談ですが実は2020年にも参加しておりその時は経済産業省の商務情報政策局長賞副賞5万円を頂きました金額が微妙
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スライドを作る前に・・・ 勝利条件を決める まずは,スライドを作る前に,最終審査会に参加して得たい結果,満たすべき条件である勝利条件を決めました.勝利条件というとゲームのように聞こえますが,実際のゲームのように明確なルールがあれば自分が取るべき最善手を見つけやすくなります.だからこそ,このステップではルールを明確に決定し,発表そのものをゲームとして捉えられるようにしました.
ここでは勝利条件を「大臣賞を取る」に定めました2020年の最終審査会に無策で挑んで微妙な結果を取ってしまったのが悔しかったというのが理由です
戦略を考える 次に,発表の方向性,言い換えれば戦略を決めました.勝利条件を満たすためには,受賞者の決定権がある審査員の方々に,何らかの影響を与えなければなりません.物理的,金銭的なものを除けば,私が審査員に与えられる影響は精神的なものだけです.そのためこのステップでは,審査員の記憶,感情に発表を通してどのような影響を与えるかを決定しました.
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ターゲットの調査 戦略を決定するにはターゲット,つまり審査員の方々について,よく知る必要があります.特に,どのような専門知識を持っているのか,何に興味があるのかという情報は非常に重要です.いくら高度で技術的な話をしたところで,相手に理解されなければ,相手に興味を持たれなければ,ただただ貴重な発表時間を失うだけだからです."><meta name=twitter:image content="https://ar.falsy.cat/icon.png"><title>大臣賞を取れるプレゼンの作り方</title><meta name=viewport content="width=device-width,initial-scale=1"><link rel="shortcut icon" type=image/png href=https://ar.falsy.cat//icon.png><link href=https://ar.falsy.cat/styles.80333fa2099c0bee674efa435fde378c.min.css rel=stylesheet><link href=https://ar.falsy.cat/styles/_light_syntax.86a48a52faebeaaf42158b72922b1c90.min.css rel=stylesheet id=theme-link><script src=https://ar.falsy.cat/js/darkmode.557cde7fcc3511a3d7ca8545ecd46d77.min.js></script>
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Jun 26, 2023</p><ul class=tags><li><a href=https://ar.falsy.cat/tags/note/>Note</a></li><li><a href=https://ar.falsy.cat/tags/essay/>Essay</a></li></ul><aside class=mainTOC><details><summary>Table of Contents</summary><nav id=TableOfContents><ol><li><a href=#背景>背景</a></li><li><a href=#スライドを作る前に>スライドを作る前に・・・</a><ol><li><a href=#勝利条件を決める>勝利条件を決める</a></li><li><a href=#戦略を考える>戦略を考える</a></li><li><a href=#戦術を考える>戦術を考える</a></li><li><a href=#作戦を考える>作戦を考える</a></li></ol></li><li><a href=#スライドを作る>スライドを作る</a></li><li><a href=#発表をする本番>発表をする(本番)</a></li><li><a href=#参加した感想>参加した感想</a></li></ol></nav></details></aside><p>このページでは私がU22プログラミングコンテスト2022の最終審査回で発表したプレゼンについて準備するときに考えたことを紹介しますこのプレゼンは大臣賞を取れた1つの要因だと思っているので今後もしプレゼンをする機会があれば参考にしてみて下さい</p><p>実際のプレゼンの様子は
<a href=https://youtu.be/Br0RlSKFaCE rel=noopener>YouTube</a>で公開されています.よければご覧ください.</p><a href=#背景><h2 id=背景><span class=hanchor arialabel=Anchor># </span>背景</h2></a><p>U22プログラミングコンテストとは毎年開催されている作品応募型のプログラミングコンテストで40年以上の歴史があります期限(8/31)までに作品を完成させ応募することでエントリーすることができますがU22の名前の通り22歳以下の人しか参加できません</p><p>応募された作品は総勢20名程度の審査員に選考されこの選考を突破した16作品の製作者だけが最終審査会に参加できます審査員の一覧には東京大学の名誉教授やIT企業の役員の方々が並んでおりまた応募総数は毎年300を上回っているため最終審査会へ参加することは非常に難しいです</p><p>最終審査会では参加者が1人ずつ制作した作品について10分程度の発表を対面で審査員に向けて行います2022年の場合は一般向けにニコ生配信もされており同接は1万人程度でした</p><p>全員の発表が終わると審査員によって各16作品が審査され経済産業省大臣賞局長賞やスポンサーの企業賞などが応募者に授与されますここで私は経済産業省大臣賞副賞50万円とPCAクラウド賞副賞M2 Macbook Proをいただきました余談ですが実は2020年にも参加しておりその時は経済産業省の商務情報政策局長賞副賞5万円を頂きました<del>金額が微妙</del></p><p>このページでは,そんな大臣賞をとれるようなプレゼンを作るときに考えたことを紹介します.</p><a href=#スライドを作る前に><h2 id=スライドを作る前に><span class=hanchor arialabel=Anchor># </span>スライドを作る前に・・・</h2></a><a href=#勝利条件を決める><h3 id=勝利条件を決める><span class=hanchor arialabel=Anchor># </span>勝利条件を決める</h3></a><p>まずは,スライドを作る前に,最終審査会に参加して得たい結果,満たすべき条件である勝利条件を決めました.勝利条件というとゲームのように聞こえますが,実際のゲームのように明確なルールがあれば自分が取るべき最善手を見つけやすくなります.だからこそ,このステップではルールを明確に決定し,発表そのものをゲームとして捉えられるようにしました.</p><p>ここでは勝利条件を「大臣賞を取る」に定めました2020年の最終審査会に無策で挑んで微妙な結果を取ってしまったのが悔しかったというのが理由です</p><a href=#戦略を考える><h3 id=戦略を考える><span class=hanchor arialabel=Anchor># </span>戦略を考える</h3></a><p>次に,発表の方向性,言い換えれば戦略を決めました.勝利条件を満たすためには,受賞者の決定権がある審査員の方々に,何らかの影響を与えなければなりません.物理的,金銭的なものを除けば,私が審査員に与えられる影響は精神的なものだけです.そのためこのステップでは,審査員の記憶,感情に発表を通してどのような影響を与えるかを決定しました.</p><p>結論として,戦略を「ほかのどの発表よりも,自分の発表を審査員全員の記憶に残す(いい意味で)」に定めました.以下ではその経緯を説明します.</p><a href=#ターゲットの調査><h4 id=ターゲットの調査><span class=hanchor arialabel=Anchor># </span>ターゲットの調査</h4></a><p>戦略を決定するにはターゲット,つまり審査員の方々について,よく知る必要があります.特に,どのような専門知識を持っているのか